ビフィズス菌MCC1274

ビフィズス菌MCC1274

脳と腸という、一見すると関連がなさそうな2つの臓器。近年、腸内細菌と健康が密接に関連していることが明らかになってきており、腸内細菌を含めた「脳と腸」の機能連関を意味する「脳腸相関」が注目されています。そして、昨今の社会課題にもなっている認知症においても腸内細菌との関連が注目されています。我々森永乳業は、脳と腸の関係を研究する中で、ビフィズス菌「MCC1274」が数々の試験の中から軽度認知障害への作用が期待できることを見出しました。

本人の問題だけではない、社会課題

認知症という社会課題に向けて

現在、認知症患者は462万人(2012年)、軽度認知障害も含めると800万人と言われています。2025年には認知症患者は700万人前後にもなるとも推計されています。介護理由の1位でもあり、認知症は本人だけの問題ではありません。老々介護や自動車事故、消費者被害など多くの社会問題とも関連しているのです。

認知症を予防できる世界へ

認知症はかかったら最後、進行を見守るほかないと長く考えられていましたが、最近になって「認知症は予防できるもの」という考え方が注目されています。高血圧や肥満など、40代から気をつけたいリスク要因の改善により、認知症の3分の1は進行を遅らせる、または予防できる可能性があるとされています。
健常な状態から認知症に至るまでには、いわば「プレ認知症」といえる前段階があります。軽いもの忘れが始まって、自分だけが気づいている状態(SCD/主観的認知機能低下)、やがて仕事や家事などでミスが増えて周囲も気づき始める状態(MCI/軽度認知障害)を経て、認知症へと移行していきます。MCIの段階で適切に対処すれば、16~41%の人が正常に戻れるというデータも報告されています。年をとってからの病気と思って油断せず、仕事や生活に支障がないレベルであっても、「おかしいな」と気づいたときに対策を始めることが大切なのです。

近年話題の
「脳腸相関」

近年話題の「脳腸相関」

腸は「第二の脳」ともいわれ、脳の指令がなくても消化活動など独自に動くことができる器官ですが、腸と脳は自律神経系や、ホルモンなどを介して密接に関連しています。この双方向的な関連性を指して「脳腸相関」といいます。
近年、腸内細菌と脳の連関も注目を集めており、アルツハイマー型認知症の発症・進行に対する腸内細菌の関連が注目されています。アルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドβの蓄積に腸内細菌が関係していることや、アルツハイマー型認知症患者の腸内細菌は健常者に比べて多様性が低く、ビフィズス菌の占有率 が低いという報告もあります
※NM. Vogt et al., SCIENTIFIC REPORTS, 2017; 7(1):13537

軽度認知障害の方の認知機能を改善する作用を確認 
ビフィズス菌MCC1274

非薬理療法の中で、食についての重要性は語られるものの、私たちの日常に簡単に取り入れられ、多くの方に効果が認められる食材は残念ながらなかなか見つかりません。森永乳業ではMCC1274というビフィズス菌を見出し、軽度認知障害の方の認知機能改善作用を確認しました。
軽度認知障害(MCI)の疑いがある方を対象としたヒト試験において、ビフィズス菌MCC1274の摂取により、総合的な認知機能の著しい改善が確認されました。さらに、即時記憶、視空間・構成、遅延記憶を司る認知領域の点数も顕著に向上しました。

総合点評価
J. Xiao et al.,Journal of Alzheimer’s Disease 2020;77(1):139-147より作図

「RBANS(アーバンス)」とは

1998年に米国のRandolphが開発し、標準化された神経心理学検査の一つ。健常者~中程度の認知症患者を対象に、繰り返し認知機能を評価する事ができる特徴があります。
12の下位検査を行い、それぞれの評価している機能から、即時記憶、視空間・構成、言語、注意、遅延記憶の5つの項目の認知領域を測定する指標得点を算出します。

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