家族をノロウイルス感染から守るには?
「ラクトフェリン」の働き方と活用法

激しい下痢やおう吐、発熱、腹痛、そして脱水症状……。このような症状を引き起こすノロウイルスは、毎年冬に流行し、集団感染も多発するやっかいな感染性胃腸炎です。手洗い・うがいなどの感染症対策にプラスして取り入れたい機能性素材と、その働きを紹介します。

ノロウイルスの感染ルートは主に2つ!

ノロウイルスの感染ルートは大きくわけて、主に2つあります。

飲食物からの感染

いわゆる食中毒のことです。汚染された食材や、ウイルスが付着した手で調理した食事から感染します。ノロウイルスは食中毒を引き起こすサルモネラ菌や腸炎ビブリオ菌よりも、はるかに高い感染力を持ちます。

人からの感染

よく知られているのは感染した人の排泄物やおう吐物からですが、電車のつり革やトイレの便座など、シーズン中はあらゆる場所で感染の危険性があります。家族の一員が学校や会社からウイルスを持って帰ってくれば、家族総倒れになってしまう……ということも考えられます。

ノロウイルスを初めとするウイルスの感染防止には、毎日の手洗い・うがいが有効。でも外出先では常に清潔に保てるとは限りませんよね。それに手洗いが十分でないまま、子供が学校や保育園からウイルスを持ち帰ってしまうケースも。一体どうやって、対策すればいいのでしょうか?

家族の健康を預かるママさんたちの不安、じつは、ある成分を含んだヨーグルトを食べることで解消できるかもしれません。それが「ラクトフェリン」という成分です。

健康維持の心強い味方!ラクトフェリンとは?

「ラクトフェリン」とは人間の母乳をはじめ、多くの哺乳動物の乳に含まれているたんぱく質の一種。出産後数日の間に分泌される初乳に最も多く含まれ、生まれたばかりの赤ちゃんをさまざまな感染症から守ると考えられています。

赤ちゃんの健康維持に欠かせないラクトフェリンですが、実は鼻汁や唾液、涙そして白血球からも分泌されています。つまり、外部と接触する部分や病原菌が侵入するような場所に存在しているのです。そのため、成長期の子供や、われわれ大人の健康維持にも役立つと考えられます。

【ラクトフェリンの体を守る働き】

・抗菌・抗ウイルス作用で感染症から身体をガード
・体を守るNK(ナチュラルキラー)細胞の働きをサポート

【ラクトフェリンの健康を維持・増進する働き】

・悪玉菌の生育を抑制、善玉菌のビフィズス菌を増やして腸内環境を改善
・鉄の吸収を調節し、貧血を改善

森永乳業は“乳のチカラ”に着目し、免疫力回復につながる機能的な成分の研究をすすめています。ラクトフェリンもそのひとつ。ここからはラクトフェリンがノロウイルスをどうやって抑え込むのか、そのしくみについてもチェックしてみましょう。

ラクトフェリンがノロウイルスを抑えるメカニズム

体を守るさまざまな働きをしてくれることから「多機能たんぱく質」とも呼ばれているラクトフェリン。ヨーグルトなどで口から摂取すると、以下のような働きで私たちの体を守ってくれます。

ウイルスの侵入を抑制

ノロウイルスが体内へと入ると、人によって腹痛や下痢、嘔吐など、さまざまな症状を引き起こします。しかし、ラクトフェリンを摂取していると、ラクトフェリンそのものや胃での消化物が、ノロウイルス自体やノロウイルスが取り付く細胞にぴったりと張り付き、ウイルスが細胞内に侵入するのを抑える効果があります。

腸内で免疫物質を産生

また、一部のラクトフェリンは消化されずに腸まで到達。病原体となるウイルスなどに反応して働く免疫物質を作り出すことで、細胞内に侵入してしまったノロウイルスが増えるのを抑えます。

ラクトフェリンを効率よく取り入れる方法は?

ラクトフェリンは熱に弱い性質があり、高温で殺菌される牛乳などからは摂りにくいため、ラクトフェリン配合のヨーグルトなどの機能性食品やサプリメントで摂取するのがおすすめです。

食べ方にとくに注意は必要ありませんが、できるだけ毎日食べることで予防的な効果が期待できます。また、「かかったかな」と思った後に食べてもラクトフェリンが効果を示すことが、少しずつ解明されつつあります。

1日の中のどの時間に食べるべきかの指定はありませんが、毎日欠かさず摂取するという意味で、朝や寝る前など決まった時間に食べる習慣をつけておくのがおすすめです。

もちろん、手洗い・うがいが重要なことは変わりませんし、子供に根気よく教えていくことも大切です。でも、「体内から抗菌・抗ウイルス」という考え方も、じつは同じくらい大切なのです。「子供が学校でうがい、手洗いをしていないかも……」と不安なママは、家族でヨーグルトを食べる習慣をつけてみるのはいかがでしょうか。